セブンチェアは、デンマークの建築家アルネ・ヤコブセンの代表作の一つ、そしてまた、ミッドセンチュリーデザインの名作の一つ。1955年、アントチェア(アリンコチェア)の後継モデルとして発表されました。
本来セブンチェアはブラック、ホワイト、ビーチのみでしたが、年月を重ねる間に、建築家ヴァーナー・パントンや、画家のポール・ゲアネスなどの手により、幅広い色のバリエーションが登場しました。また、今日では色だけでなく、ラッカー、カラードアッシュ、木目をいかしたナチュラルなど、仕上げにもバリエーションがあります。
日本でもカフェやレストランやメディアで目にしている人も少なくないチェアとなっていますが、そんなことは抜きにしてまずは椅子としての素晴らしさに惚れてしまいます。外見の美しさもさることながら、成型合板が生む座った時の適度なしなりと、左右に大きく広がった背もたれが包み込む様な安心感を与えてくれるのです。